皆さんどうも、びーぐるです。
最近は昔に比べて労働者人口が減っていることもあり、労働者の流動が激しくなったとあちこちで聞きます。空前絶後の人手不足のようです。
求人サイトも、あれやこれやと中途採用の求人情報が山のようにあります。転職が当たり前の時代、そんな時代でも、初めての転職となると、一歩踏み出すことに躊躇してしまうものです。「失敗したらどうしよう」と、転職活動を始めるかどうか悩んでいる方や、そもそも、転職活動をしているものの、どうやって進めるのかいまいちわからない方も多いと思います。
今回は、たった2回ではあるものの、転職を経験した身として、初めて転職しようか悩んでいる方に向けて、転職活動について紹介していきたいと思います。
そもそも転職とは
そもそも転職ってなんぞや、という話です。転職の取り方は人それぞれかと思います。例えば、今の会社が嫌だから転職する。今の会社が嫌な理由もいろいろあります。人間関係がしんどい、仕事量が多すぎて毎日残業地獄、家から遠すぎるなど、人の数だけ理由はあると思います。
私にとっての転職は、今よりも少しでも良い環境、条件で仕事をするための手段、という感じで思っています。万人に対して完璧な会社なんでないです。絶対ないです。隣の芝生は青く見えるもので、内情を知らない外の人にはとても良い会社に映っても、いざ会社の一員に加わると、外からでは見えなかったものがいっぱい見えます。なので、今よりも少しでも良い環境、条件で仕事をするために取る手段と思うようにしています。
そもそも、転職活動はしんどいので、転職しなくても良いのであれば、それはとても幸せなことだなと思っています。しんどい転職活動を、しんどい、もう嫌だと思わないために、転職活動は相手に自分をより良く見せるためのゲームだと、いろんな会社を見ることができる良い機会だと思って、楽しくやることを心掛けていました。
転職のメリット・デメリット
私の考える、転職のメリットとデメリットも参考にしてもらえればと思います。
メリット
新卒採用の就活時に落ちた企業や、憧れていた企業などに再挑戦できる
一度ダメだった企業や、チャンスがなかった企業にもチャレンジすることができます。そう考えると、転職には夢があるなー。なんて思ったりします。
給料や労働条件など、待遇を良くすることができる
転職活動をする一番の理由かなと思う部分です。じゃないと面白くないので当たり前ですね、ハイ。
心機一転、仕事へのモチベーションを上げる
環境を変えて、マンネリ化していた気持ちをリセットすることができるのも良い点です。
デメリット
給料など、待遇がむしろ悪化する可能性がある
みんながみんな待遇が良くなるわけではなく、選ぶ会社を間違えれば、待遇が悪くなるリスクもあります。
転職先の人間関係、文化が合わない可能性がある
これも可能性としてはあります。ですが、こればっかりは入ってみないと分からない部分でもあります。
メリット・デメリットは、転職してみないと分からないものです。ミスマッチを防ぐためにも、給料なのか、他の待遇なのか、勤務時間なのか、在宅可などの勤務形態なのか、何を目的に転職するのかを明確にしておくことが大切です。
転職活動の流れ
だらだらと書いてきましたが、ここからは転職活動の流れについて紹介していきます。転職活動の流れは、ざっくり
- キャリアの棚卸
- 自己分析
- 転職サイトに登録
- 書類準備
- 求人検索
- 応募
- 選考
- 内定
- 退職交渉
- 退職
- 転職
といった感じです。
私が経験した中で思うのは、1~4の完成度、充実度が5~7を左右するということです。
1.キャリアの棚卸
キャリアの棚卸とは、どんな仕事をしてきたのか、どんな実績を上げたのかを振り返ります。この内容が細かければ細かい程、自分のキャリアの解像度が上がります。キャリアの棚卸の中で意識しておくのは、何に対しても数字をつけて振り返るということです。面接の時、実績に対しては数字を問われます。営業職のように数字を追いかける職種はもちろんですが、バックオフィスの職種も、できる限り数字で表現できるようにしておくと良いです。数字は誰でも直感的にイメージを掴むことができる指標です。どんなことでも数字を意識してキャリアを振り返ってみてください。
一般には社会人からの振り返りと説明されていることが多いと思いますが、学校で学んだことや、新卒の就活についても振り返っておくと良いです。転職活動をする年齢にもよると思いますが、面接で学業や新卒時の就活の軸などについて聞かれることが何度かありました。とっさに聞かれると答えに詰まることもあると思うので、学生時代の頃から何をしていたのか、何を考えていたのかなど、振り返っておいた方が良いです。
2.自己分析
次に自己分析です。キャリアの棚卸は仕事や学業についてでしたが、自己分析は自分にフォーカスを当て、客観的に自分を見ることになります。例えば性格、得意不得意、何をしたいか、何をしているときが楽しいか、自分のパーソナルな部分を分析します。手法は調べればいろいろ出てくると思いますが、私はGallup社が提供している、ストレングスファインダーというツールを使って分析しました。ストレングスファインダーは、かなりの量の質問に答えることで、自分の強みは何かをいくつか挙げてくれる、というツールです。本当にかなりの量です。さあやるぞと思わないと、途中で心折れる量でした。その分、割と細かく分析してくれるとも言えますが。分析結果を全てを鵜呑みにする必要はないと思いますが、一つの指標として参考にできるツールではないかと思います。また、自分のことを言語化する手助けにもなりましたね。
自己分析と併せて、なぜ転職活動をするのか、どういうところで仕事をしたいのか、仕事に何を求めるのかなどを考えておくことも大切です。これをしっかりとしていないと、転職の軸がブレがちになります。軸がブレた結果、内定を勝ち取ることが目的になり、ミスマッチを起こし、転職して即行、また転職をすることに繋がってしまいます。負のスパイラルです。
その他にもいろいろなツールや手法があると思いますが、自分に合った方法で自己分析してみてください。
3.転職サイトに登録
キャリアの棚卸と自己分析でしっかりがっつり準備できたら、転職サイトに登録です。大きくは2通りです。リクナビNEXTや、マイナビ転職をはじめとした転職求人サイトと、リクルートエージェントやマイナビエージェントといった転職エージェントサイトです。最近はビズリーチやリクルートダイレクトスカウトといった、ヘッドハンティング的な転職支援ツールも増えています。
が、登録は転職エージェントサイト一択です。理由は単純で、基本的に、転職は現職に勤めながら進めるからです。現職を退職し、収入のない状態で転職活動をすることは、転職先で働くまで無収入になるため、金銭的リスクが大きくなります。そのため、基本は現職に勤めながら転職活動をすることになると思うのですが、そうすると、丸一日仕事をしながら求人サイトで山のようにある求人を見たり、書類を準備するという修行をすることになります。当然、丸一日仕事をする中でそんな修行する余裕はないと思います。というか、修行したくありません。
転職エージェントがいると、自分の要望にかする求人を提案してくれるので、山のようにある求人票を限定することができます。また、エージェントがいると、面接対策や書類の添削、転職活動に関わる相談にも乗ってくれるので、心強いです。
転職エージェントサイトには、それぞれ強みがあるので、2つぐらいは登録しておいて良いと思います。おすすめは、リクルートエージェントやマイナビエージェントなど、豊富な求人数を持つサイトと、JACリクルートメントなどの求人数が多い訳ではないが、その分より近い距離で対応してくれるサイトの2つ持ちです。片方で求人数の量を押さえながら、細かいフォローで転職活動の質を高めていくと良いバランスです。
4.書類準備
次は書類準備です。書類選考に出す書類になるので、しっかりと作りこみます。テキトーに作っても作らなくても、書類選考は落ち倒します。エージェントに聞いた話では、一人平均40~50社は応募しており、10社程の書類選考に通り、3社程で内定が出る、ということでした。とはいえ、しっかり作りこまないと、読んですらもらえないわ軸はブレるわで書類選考通過の確率が下がるのは確かです。企業と直接話をする機会を増やすためにも、書類はしっかりと作りこみます。作る書類は2つ、履歴書と職務経歴書です。
履歴書は、最終学歴から職歴など、自分の略歴を書きます。その他の内容には特に決まりがなく、履歴書によって志望動機や趣味、特技を書くなど、いろんなタイプの履歴書があります。どの履歴書にするかは自由なので、自分が作りやすいと思ったフォーマットで作ると良いです。個人的おすすめは、事実を書き連ねる免許や資格、扶養家族の人数を書くようなものです。趣味や特技、志望動機を書くようなものは、会社によって内容を変える必要があったりするので、面倒です。
職務経歴書は、学校卒業後に就職した会社以降、自分がどんな会社で、どんな仕事をしてきたかを書きます。どんな実績を上げてきたか、数字を使って具体的に書くことが大事です。また、箇条書きで簡潔に書くと、企業の採用担当者へ内容が伝わりやすくなります。実績と併せて、自己PRなど、自分のアピールポイントを書きます。
フォーマットは、リクルートエージェントや、dodaといった転職サイトにもあるので、それを活用するので良いです。
求人検索
棚卸、自己分析、書類が準備できたら、自分が応募したい求人を探します。転職エージェントであれば、紹介された求人を見て、応募するかしないかを判断します。リクルートエージェントやマイナビエージェントは、業界最大数の求人情報を持っているので、紹介される求人数も桁違いです。エージェントに伝えた条件に少しでも引っ掛かる求人が機械的に紹介されるので、かなりの量を見なければいけません。中には、伝えていた希望条件と全く違うような求人もあり、少しイラっとします。
応募
応募したい求人が見つかれば、応募します。少しでも気になる求人があれば、応募してみることが大切です。どの会社からも欲しいと思われる経歴を持つ方であれば、絞って絞って応募しても問題はないと思いますが、普通は書類選考を通過するのは、数社に1社ぐらいです。そこから面接、内定となると、さらに数が絞られます。内定を勝ち取った会社を複数持ち、選択できる状態にするためにも、応募数はそれなりにあった方が良いです。
また、条件を満たしていなくても、経歴から書類選考を通過することもあるので、条件に関係なく応募してみると良いと思います。
面接
いよいよ面接です。面接は大抵2~3回あります。中には、面接は1回だけという会社もありますが、個人的にはやめておいた方が良いと思います。相手の人となりを1時間程度の面接で図るのは難しいです。2~3回の面接を経て転職した場合でも、ミスマッチは起こります。回数を重ねた面接でもミスマッチが起こることを考えると、1回切の面接であればミスマッチが起こる確率が高くなることは簡単に想像できます。
転職することがゴールではなく、転職することで、より良い職場で働くことが目的であるので、ミスマッチをできるだけ起こさないためにも、1回切の面接で合否が決まる会社は辞めておいた方が良いと思います。
面接は応募から起算しておよそ1ヶ月で内定が出るケースが多いです。つまり、書類通過から1週間以内に面接、というスピード感で進んでいき、早ければ翌日にも面接というところもあります。面接の前に、準備をしっかりとしておくことが大切です。キャリアの棚卸、自己分析がしっかりしていれば、自分についての準備にはあまり時間をかけずに、応募先の情報収集に時間を使うことができます。エージェントに面接対策をしてもらうのも良いです。
面接は自分と相手のミスマッチを防ぐために直接会話ができる機会です。自分のこともしっかりと伝え、相手の情報や面接官の印象、会社の雰囲気などを参考にしながら、応募した企業が、自分にとってどうなのかを判断します。
内定
内定が出たら、内定通知書などを基に、その会社に行くかどうかを判断します。複数社から内定が出ていれば、比較して判断することができるので、やはり選考は複数社同時進行で進めるべきですね。
内定に対する返事は、1週間以内を期日としていることがほとんどです。余裕を持って判断するためにも、いろんな情報を並べておけるようにしておくことが大事です。
退職交渉
内定を承諾したら、現職と退職交渉をします。直属の上司には、いつ退職するのかをすぐに伝えます。理由を聞かれる場合は、一身上の都合としておけば良いです。引き留めに合うこともありますが、辞めること、何日付で辞めるのかなどをはっきりと伝えておくことが、後々のトラブルを避けるためにも大切です。そのため、退職交渉は強い信念を持って交渉する必要があります。返答を曖昧にすると、現職にも転職先にも迷惑が掛かります。誰が聞いても間違った認識をされないよう、はっきりと明確に伝えることが重要です。
退職
退職日が決まれば、その日へ向けて業務の引継ぎや仕事の片づけを進めます。同時に、転職先に提出する書類、公的機関や銀行などに提出する書類を準備します。転職先への提出書類は、転職先から連絡があるので、その指示に従います。
転職
転職先に出勤です。入社手続きなどを行い、日常業務へ入っていきます。クレジットカードや銀行など、個人情報を登録しているサイトや機関の情報を変更しておきます。忘れがちなので早めにやっておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
転職は、今より良い会社、職場で仕事をするための手段です。しっかりと準備をして、転職して良かったと思える結果になるように、参考にしてもらえると嬉しいです。
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